●●2001/12/25(月)サイクルプレスジャパンより●●
『インタープレス』より
 

 シリーズ:自転車店を変革る福祉用具(33)

 電動三輪車『NEW軽がも』は、前輪駆動式で国内、海外の製品は数少ない。
軽量・コンパクトをコンセプトに開発されており、寸法は全長1150o、全幅620o、
全高550〜600oと他社の製品に比べても全体的に10%以上ダウンサイズされて

いる。重量は、バッテリーを含んでも46kgと軽く、それでいて速度は国内基準の

6q/h、最低速度は3q/hをクリア、継続走行距離で20kmとされている。
 この『NEW軽がも』の前輪駆動部を利用して同社が今、障害者の落合克良氏
が経営する福祉機器販売・住宅改造会社のあい・あーる・けあ鰍ニ共同開発に
あたっているのが、『チェアーライダー』・『チェアーウイング』とネーミングされた2つの
電動化ユニット。
 『チェアーライダー』は、現在使っている車いすに前輪駆動部を連結することで、
『電動車いす』に早変わりする、電動化ユニットで今年3月の発売が予定されている
ニッケル水素電池を用い、8時間の充電で1回あたり10kmの連続走行がかのうと
されており、登坂最大斜度も10°とちょっとした坂道も難なくクリアするほどのパワー
を備えている。脊髄損傷者などの障害者の中でも比較的アクティブな動きができる
人たちからは早くも問合せが舞い込んでおり、自転車店が窓口になることで地域に
根ざした迅速なディリバリーが可能となることを目指している。
 一方、その前輪駆動部を利用するだけでなく独自に開発した車体部分と接続
することができるようにしたのが『チェアーウイング』。車体を構成する台座に車いす
を固定して走行中にずれたりしないような工夫もされており、構造を強固にし、
しかも簡素化することで思い切ったコストダウンを図っているのがこれまでにない特長
といえる。10〜12時間の充電時間で1充電あたり20kmの継続走行が可能とされ
ている。『チェアーライダー』同様に、自転車店での販売を望んでおり、障害者から
の反響も高いことから相当数の需要を見込んでいる。


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